進化した石川佳純、中国3選手を撃破!

 久しぶりに更新します。今後はちょっとしたメモ程度でも書いていければと思います。
 スウェーデンオープン。石川佳純が中国選手を2人撃破してベスト4に進出しました。ドイツオープンのウーヤン撃破に続き、この1ヶ月で中国選手に3勝。この突然の進化、覚醒はどこに理由があったのでしょうか。

 いや、これは突然などでありません。自分で書いておいて、自分で否定するというマッチポンプ。じっくり時間をかけて作り上げたニューかすみんの進化形です。
 この1年ほど、さかのぼればリオ五輪の前から、石川佳純はバックハンドの強化を目標に掲げ、実戦でもそれを見せてくれていました。
 高速でリズミカル、しかし悪く言えば当てるだけだったブロックのバックハンドを、振り切るバックハンドへ。
 バックでリズムを作り、得意のフォアハンドで決める得点パターンから、バックのラリーの中だけでも決められる、ウイニングショットとしてのバックドライブの磨き上げ。守りのバックハンドから、攻めのバックハンドへの改革です。

 しかし、これはそう簡単に身につくプレースタイルではありません。事実、石川佳純もあれこれと試行錯誤が見られました。
 ラケットを変えたり、ラバーを変えたり、大会によってはバックハンドにこだわりすぎて、本来の武器であるはずのフォアハンドを振る回数まで減ってしまった。
 10月のワールドカップで、長年のお得意先だったリホチンに負けてしまったのも、この副作用でしょう。バックハンドの強化・変革を試行錯誤するあまり、フォアハンドとのバランスを取り損なっていた。

 それがようやくここにきて、適切なバランスを見つけた、探し当てた、身につけた。随所で鋭いバックドライブを振り切りつつ、最大の武器のフォアの回り込みも活かす。
 スウェーデンオープンでの、リ・シャオダン李暁丹、グ・ユティン顧玉亭の連続撃破の試合は、この両ハンドの絶妙なバランスのプレースタイルを見せてくれました。
 石川佳純の快進撃は、突然の覚醒などではなく、先月のリホチン戦の敗戦も、とても意味のある負けだった。

 ただし、準決勝の丁寧戦はうまくいきませんでした。0-4のストレート負け。
 いいプレーも多数あり、これまでより差が詰まった印象を与えてはくれましたが、それまでの2戦に比べると、当てるだけのバックブロックが多くなっていた。
 この違いはおそらく、丁寧の能力・戦術によるものなのでしょう。石川佳純にバックを振らせない。バックをブロックにしか使わせない。
 バックのラリーの中で、瞬時にリズムを変えて緩急を入れてくる丁寧の技術の前では、まだ気持ちよくバックドライブを振り切るところまでは来ていなかった。

 素人が上から目線でわかったふうのことを書いている恐れは大いにありますが、私の目にはそう映りました。全然違うぞという人がいたら、ぜひご教授をお願いします。
 時間の余裕があれば詳細なスコアを掲載して、石川佳純の得点パターンの変化を検証してみたいのですが、それを言い出すとまた半年くらい更新が滞りそうなので。