韓国オープン前半戦。早田ひな、伊藤美誠、平野美宇の明暗

 卓球の試合を見るときはなるべくメモを取りながら、素人なりに背伸びして技術論なども(的外れを承知の上で)書き留めておくのですが、せっかくだから韓国オープンの2日分を公開してみます。
 自分用のメモなので、偉そうなのはお許しを。一部はツイートの再録です。

7月4日。
チョンジヒ4-1加藤美優
 チョンジヒのプレーが速くなっているのに驚き。あの年齢ですべてのプレーをワンテンポ速くするのは、かなりの練習を必要とするだろうに。かとみゆが翻弄されて何本もノータッチをくらい、中国選手以外に圧倒されるのは久しぶりに見た。
 3ゲーム目から加藤美優が少しだけ下がって速さに対抗し、ペースを取り戻したかに見えたが、最後まで先手を取られて押し切られた。

早田ひな2-4劉詩文。
 高速ラリーは互角以上の打ち合いを見せて、早田ひなが運動能力の高さを示すも、ゲームカウント2-2の後、第5、6ゲームは巧みにゆるい球、短い球を混ぜながら左右に振り、早田の打ちミスを誘う劉詩文。レシーブは横回転を入れている?
 その戦術転換に、早田がミスを連発して最後は自滅したような形。試合序盤に気持ちよく打たせてもらいすぎた分、途中から急に入らなくなると、修正が利きにくいのかも知れない。さすがは百戦錬磨の世界女王、熟練のハメ手。

 でも、2ゲーム終盤のスーパープレーの応酬は見応えがあった!

7月5日。
伊藤美誠4-0佐藤瞳。
 見ているのが気の毒になるくらい、一方的な試合。美誠ちゃんのカット打ちのうまさは定評のあるところだが、それ以前に、見下ろして試合をしている印象。
 ふいに2014年の世界ジュニアを思い出した。団体決勝の中国戦に出たのは、伊藤美誠、佐藤瞳、平野美宇の3人。

平野美宇2-4陳夢。
 自らの試練と成長のため、陳夢にあっというまに3ゲームを与えてから、やっと本格的な試合を始める平野美宇選手……と、言いたくなるくらいスロースターターの美宇ちゃん。入らないフォアクリックやチキータを繰り返し、肝心のバックドライブもオーバーが目立つ。陳夢の回転量が多いのか。
 第4ゲームからは突然別人になり、2ゲームを取り返す。新しいサーブ(?)も効きまくる。これで2-3。
 第6ゲームは陳夢も1球ごとに立ち位置を変えて、新しいサーブを出し始める。両者ともサーブ時の得点率が高く、ここにきてサーブ勝負のような展開。
 しかしこうなると、先に別サーブの引き出しを開けていた平野美宇が、苦しくなる。7-5とリードするも、タオルタイムを挟むと最後は一気にいかれて8-11。
 もったいない試合も、収穫はあった。次は勝てる!

 これで女子のベスト8進出は、石川佳純伊藤美誠。あとはチョンジヒ、丁寧、王曼昱、孫穎莎、朱雨玲、陳夢。